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【セミナー/イベントレポート】 New Cocktail Style ~MIDORI AIR MIXセミナー~

New Cocktail Style 〜MIDORI AIR MIXセミナー〜

「エアミックス」というカクテルが、この日、披露された。東京で行われたMIDORIの新スタイル提案セミナー、テーブルの上には見慣れない形のシェーカーが用意されている。カクテル市場に新風を吹き込むべく、開発者たちが2年半をかけたシェーカーだ。そのシェーカーが生み出す新感覚の「エアー」とは? 注目のセミナーが始まる。

New Cocktail Style 〜MIDORI AIR MIXセミナー〜

カクテル市場に新しいムーブメントを!

カクテルフェスタに先駆け、正午からバーテンダーの方々を招いて、まったく新しい形のカクテルを提案するセミナーが開かれた。今回の主役となるリキュールは、MIDORI。もともとフルーツとの相性の良さが知られているが、さらにエアリーな新スタイルを目指すのが今回のテーマだ。秘密は、特別に開発されたシェーカーにある。参加者の目の前には、この新しいシェーカーとMIDORI、パイナップル、キウイ、ブレンダー、ソーダなどが並び、実際にシェーカーの使い心地を試しながらカクテルを完成してもらう。

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エアミックスの誕生は、新たなカクテルムーブメントを仕掛けることで市場を活性化させたいとの思いから始まった。カクテルのメインユーザーとされるのは女性たちだが、20代から30代になると「もっとも好きなお酒」としてカクテルを挙げる人数が、がくんと下がる。今、カクテルは居酒屋にも置かれている。色とりどりに美しいそれらはしかし、本職のバーテンダーが作るわけではなく、クオリティはどうしても劣るのだ。では、美味しい本格カクテルはどこで飲めるのかといえば、それはオーセンティックバーやホテルバーである。女性客にしてみれば、居酒屋で飲むカクテルは物足りず、バーは敷居が高い。結果、カクテル離れが起こるのだ。この2極化してしまったカクテルの橋渡しを担う商品開発をしたいというのがエアミックスの出発点だ。

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では、美味しくかつ簡単に作れて、本格的ながらカジュアルに楽しめるカクテルがあれば良いのではないか。カクテル先進国のアメリカを参考に、Tasty(味わい)、Surprise(驚き)、Mood(雰囲気)という3つのキーワードが弾き出された。

特別開発のエアミックスシェーカーが新スタイルの鍵

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新鮮な生果物を使ったたっぷりのフルーツ感とシェイクによる滑らかな「味わい」、十分に空気を含んだカクテルと炭酸が出会ったときに生まれる新感覚な泡の「驚き」、そしてシェイク音が作り出す特別な「雰囲気」。コンセプトは決まったが、ここで大きな問題が起きた。シェーカーである。

既存のスリーピースシェーカーはオペレーションが煩雑で難しい、ボストンシェーカーは重いし外れそうで怖い、との声を受け、新しい一品を開発することにしたのはいいが、空気を十分に含むための特徴的な形状を削り出す工場が、なかなか見つからない。最終的に、宇宙ロケットの先端を製作している町工場に依頼するまでに2年半を要した。しかし、諦めなかっただけの成果はあったのだ。トップには計量機能がつき、空気を含みやすい形状のボディは女性にも握りやすい胴径84mmを実現。トップとボディはワンタッチロックで、外れる心配もない。限り無く理想に近い、新しいシェーカーが誕生した瞬間だった。

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実際に、ふわふわのエアミックスを作ってみる

シェーカーの完成で、MIDORIをベースにした新カクテル「エアミックス」は世に出ることになった。カジュアルバーにご協力いただいたテスト販売は上々の結果となり、対象とした20〜30代の男女のうち、ほぼ9割が「美味しい」と評価、さらに「リピートしたい」と回答している。その声を拾えば、「ふわふわの泡が新鮮」「フルーツ感がたっぷり」「バーテンダーにシェイクしてもらう特別感がいい」と、本格カクテルの魅力に触れた若い層の興奮がうかがえる。

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講座が一段落したところで、実際にエアミックスシェーカーを体験する。動画による作成手順は、ごくシンプルだ。パイナップルとパインジュースをブレンダーにかけ、すり下ろしたキウイと合わせ、MIDORIとレモンジュース、氷を入れたエアミックスシェーカーでシェイクする。たっぷり空気を含んだベースに炭酸を注ぐと、一気に反応して、ふんわりした泡が盛り上がる。

4人がけのテーブルごとに作業を進めるが、さすがに手際が鮮やかだ。パイナップルをカットする人、キウイをすり下ろす人、シェーカーにMIDORIをセットする人、手分けしててきぱきとカクテルが完成していく。ポイントは、いくつかある。まず、味わいのためにフレッシュフルーツを使うこと。そしてブレンダーは、2分は回して、完全に滑らかなペースト状にすること。荒い粒子が残っていると炭酸との反応が悪くなる。また、エアミックスシェーカーは常温の液体だけを入れると漏れることがある。氷を入れて気圧を下げることで密閉する仕組みなのだ。このため、氷は必須アイテムである。仕上げはしっかり15往復30回、大きくシェイクして空気を含ませ、ソーダは勢いよく注ぐ。以上だ。

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「ナイスエアー!」が流行する、来るべき未来

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シェーカーは片手で振れるサイズで、実際に女性バーテンダーの方々も軽々と扱っている。トップにしっかりはまっている安心感があるようで、シェイクも力強い。ひと振りずつが、カクテルに空気を含ませていく。ソーダを注げば、いっせいにクリーミーな泡が立ち上がり、開発者たちから「ナイスエアー!」の声がかかる。味を見たテーブルのあちらこちらから、「爽やかだ」「美味しい」という感想が聞かれた。

「きちんと習ったことがないからシェーカーを振るのが苦手」という人にもぜひ、エアミックスシェーカーを活用していただきたい、というのが開発者たちの願いだ。エアミックスシェーカーなら、スタイルにこだわらず、カジュアルに自分らしくシェイクできる。今日のセミナーには、お土産としてエアミックスシェーカー、ストレーナー、専用グラス、レシピ集などが用意された。さっそく今晩から、バーシーンにこの新しいカクテルが登場するのだろうか。街のいたるところで「ナイスエアー!」のかけ声が聞ける日が、いつか来るといい。

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*エアミックスのHPがオープンしました。作り方の動画やレシピなどがアップされています。
http://air-mix.jp/

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