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【セミナー/イベントレポート】 2013サントリー ザ・カクテルアワード開幕!

20周年を迎えた国内最高峰のカクテルコンペティション
2013サントリー ザ・カクテルアワード開幕!

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史上最高の盛り上がりをみせた
記念すべき20周年のカクテル日本一決定戦

10月3日、東京タワーを間近に見上げるザ・プリンスパークタワー東京で『2013 サントリー ザ・カクテルアワード カクテル コンペティション』が開催された。洋酒文化の貴重な財産であるカクテルの更なる発展を目的に、1994年から続く同コンペティションは今年で20回目。国内最高峰のカクテルを決める大会として確固たる地位を築いている。

今大会は『ウイスキー部門』、『スピリッツ部門』、『リキュール部門』の3部門で争われ、それぞれから優秀賞と最優秀賞が1名ずつ、更にその中から1名に最高賞となる『カクテルアワード 2013』が与えられる。全国各地のバーテンダーから応募を募り、1次の書類審査、2次の試作審査を通過した各部門4名、計12名のファイナリスト達が最終選考会場となるザ・プリンスタワー東京に集結した。

世界に挑むバーテンダーが出場を目指すカクテルアワードの審査基準は味や見た目だけに限らない。出場者および作品はネーミング、味、見栄え、独創性、将来性、技術、プレゼンテーションの7項目で審査される。味や美しさはもちろんのこと、ネーミングセンスやプレゼンテーション能力を兼ね備えた者のみが日本一の栄光を手にできるのだ。

会場にはカクテル業界の関係者や一般のカクテルファンなど多くの来場客が詰めかけ、歴史と伝統ある大会の雰囲気を盛り上げる。場内が期待と熱気に包まれる中、まずはウイスキー部門コンペティションの幕が切って落とされた。

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実力を遺憾なく発揮するファイナリストと
渾身の一杯に正面から向き合う審査員

今回ウイスキー部門で使用されたのは『ジムビーム ブラックラベル』。世界120カ国以上で飲まれている売り上げ世界一のバーボン・ウイスキーだ。中でもこのブラックラベルは6年間以上じっくりと熟成されたジムビームのプレミアムライン。芳醇な香りと厚みのある味わいが特徴的なこのバーボン・ウイスキーを20ml以上使用することがルールとなる。

ウイスキー部門で最終選考に残ったのは北海道『オーセントホテル小樽 メインバー』の八重樫猛さん、同じく北海道『BAR MADURO』の菊池美風さん、東京都『ホテルメトロポリタン バーオリエントエクスプレス』の長塩隆司さん、大阪府『BAR アイラ・ミスト』の齋藤倫生さんの4名。この中から2名ずつがステージに上がり、同時に試技を行なう。

開始直後特有の緊張感の中でも、ファイナリスト達は慣れた手つきでボトルを開け、氷を運び、シェーカーを振る。そのキビキビした動きのひとつひとつが、お客さんに対する礼儀であり、見られることを前提にしたショーでもある。ジャジーな音楽にのせて作られる4者4様のカクテルが完成する度に、会場からは歓声があがった。

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続いて試技はスピリッツ部門に移る。使用されるのはラムの本場であるカリブ海エリアNo,1のラムブランド『ブルガル ブランコ』というスピリッツ。1888年創業で125年の歴史を誇るブルガルは、100%ドミニカ共和国産の原料にこだわったラムブランドで、ラムをベースにミントやライム、砂糖を加えた『モヒート』の普及によって、日本でも人気を博している。そのブルガルが自信を持って送り出すブランコは、アメリカンホワイトオーク樽で12〜16ヶ月熟成した後、3回の濾過を施す独自製法によるホワイトラム。スムースですっきりとした飲み口と、ドライな後味を兼ね備えている。スピリッツ部門のカクテルは、この『ブルガル ブランコ』を20ml以上使用して創作される。

この部門で最終選考まで勝ち上がってきたのは北海道『札幌全日空ホテルスカイラウンジ サッポロビュー』の佐々木満久さん、東京都『ホテルパシフィック LE DAIBA ダイニング&バー スターロード』の佐藤司さん、大阪府『ジム・マッキュワンバー ウイスキーアイランド』の山本雄大さん、そして鹿児島『BAR 万』の吉富万洋さんの4名。いずれも腕に覚えのあるバーテンダーがトップの座を巡って鎬を削った。

一礼から始まり、使用したテーブルをきれいに拭き上げるまでで完結するバーテンダーの動きには一切の無駄がなく、卓越したアスリートを思わせる。正確な時間と分量で作られるカクテルは、日々積み重ねられる鍛錬の賜物に他ならない。日本屈指のバーテンダー達が真剣にカクテルを作っている様子を眺めていると、不思議と自分がバーにいるような気分になってくる。

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最後に行なわれたのがリキュール部門。こちらは『マリブ』を使用したカクテルが創作された。カリブ海に浮かぶバルバトス島が原産のこのリキュールは、ココナッツ風味の香味が特徴で、フルーツジュースなどの甘い飲み物との相性もいい。その甘い香りと飲みやすさから特に女性からの人気が高く、コーヒーの風味付けなどにも用いられる。

リキュール部門のファイナリストは北海道『オーセントホテル小樽 トップラウンジ ポール・スター』の片山将志さん、東京都『バー エル アクオリオ』の熊谷晃治さん、同じく東京都『ホテルオークラ東京 バーハイランダー』の中野賢二さん、最後も東京都の『ザ・プリンスタワー東京 スカイラウンジ ステラガーデン』に勤務する花田美咲さんの4名。夏のイメージが強いマリブを使用して、秋の決戦を制する一杯を作り上げる。

出場者が自身の経験と技術のすべてを駆使して作り上げた渾身のカクテルは、7人の審査員のもとへ運ばれる。厳しい眼差しで出場者の試技に目を光らせていた審査員達は、自分達の知識と感性を振り絞ってカクテルを吟味する。互いの全力がぶつかり合う審査は静かに、だが、確かな熱量をもって進んでいった。

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審査の間には美味しい食事が振る舞われ、
来場者はファイナリストが作ったカクテルを堪能!

12人の試技が終わると、審査員は互いの結論をまとめるために別室へ移動。その間ステージでは海外バーテンダーによるカクテル試技や、歴代のカクテルアワード受賞者が一堂に会す20回記念セレモニーが行なわれ、大いに盛り上がりをみせた。

一方、会場後方に設置された各ブランドのブースでは、今大会で使用されたジムビームのブラックラベルやブルガル ブランコ、マリブを使ったお酒が来場者に提供されたほか、ブッフェスタイルの食事も振る舞われ、美味しいお酒と料理に舌鼓を打った。また、中央のブースでは先程までステージで競技に参加していたバーテンダー達が、試技と同じカクテルを作るというスペシャルな企画も。全国から勝ち抜いてきたファイナリスト達に直接カクテルを作ってもらえる滅多にないチャンスとあって、各バーテンダーの前には長蛇の列ができた。戦いを終えたバーテンダー達は充実した表情に汗を浮かべながら、ステージ上と変わらぬ華麗な手さばきを披露。鮮やかで甘美なカクテルに「飲みやすくて美味しい」、「綺麗で飲むのがもったいない」などの声が聞かれた。

7人の審査員が別室に移動してから約40分。間もなく各部門の優秀賞と最優秀賞、さらに最高賞となるカクテルアワード2013の受賞者が発表される。先程までの賑やかな宴の余韻を残しつつ、会場は再び緊張感に包まれた。

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各部門で優秀賞3名、最優秀賞3名が発表され
会場からは拍手喝采が、ステージ上には喜びの声が響く

審査結果は競技が行なわれた順番と同じく、ウイスキー部門、スピリッツ部門、リキュール部門の順に発表された。まずは各部門の優秀賞。ウイスキー部門は、赤いバラを持った紳士が女性を優しくエスコートするようなイメージで作られた齋藤倫生さんの『Escort』、スピリッツ部門はブルガルをベースにグアバリキュールや太陽の恵みをいっぱいに受けたオレンジジュースなどを加えた佐藤司さんの『Tropical Sun 〜南国の太陽の下で〜』、リキュール部門では澄み切った空ときらめく太陽が眩しい楽園で楽しむ至福の一杯をコンセプトにした中野賢二さんの『Caribbeano』が選ばれた。

三者は記念の盾と賞金10万円に加え、ゲスト審査員としてコンペティションに参加したタレントのトリンドル玲奈さんから『ブルーローズ アプローズ』の花束を贈呈された。このブルーローズはサントリーの品種改良によって誕生した花で、『夢かなう』という花言葉を持つ。『喝采』を意味するアプローズの名前の通り、ひとつの夢を叶えた受賞者達は盛大な喝采の中で花束を受け取った。

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続いてウイスキー部門の最優秀賞が発表される。残り3作品の中から見事ウイスキー部門の最優秀賞に選ばれたのは長塩隆司さんの『Bourbon Rouge』。バーボンという名前の由来になったフランスのブルボン王朝をイメージして創作したというこのカクテルは、長期熟成による香り豊かなジムビーム ブラックラベルをベースに、最高級カシスリキュールとして知られるルジェ ノワール ド ブルゴーニュをはじめ、すべてフランス産のリキュールにこだわって作られた。「高貴で華やかなブルボン王朝の時代を表現した」との言葉通り、香り高く気品溢れるカクテルに仕上がっている。

スピリッツ部門の最優秀賞には吉富万洋さんの『カリビアン・ドリーム』が選出された。鮮やかなオレンジ色が印象的なこのカクテルは、ブルガルの原産地でもあるドミニカの美しい海、カリブ海をイメージして創作された。夕暮れのカリブ海で緩やかに流れる癒しの時間、そんな夢のようなひと時を表現した一杯は、ブルガル ブランコをベースにアペロールやグアバーナをシェークして、最後にオランジーナを注ぐ。「リゾート地のように時間にとらわれず、幅広いシーンで、どなたにもお楽しみ頂きたい」と語られたように、フルーティーで飲みやすいロングカクテルだ。

リキュール部門で最優秀賞を獲得したのは花田美咲さんの『coco veil』。今大会、女性で唯一の入賞を果たした花田さんは、自分のカクテル名がコールされた瞬間、大きな目に涙を浮かべた。女性らしい丁寧な手さばきで作られたカクテルは、南の島の白いベールをまとった、キュートな小麦色の花嫁がモチーフ。鼻孔をくすぐるシナモンの香りに続いて、口の中にはココナッツとキャラメルのふくよかな甘さが広がり、最後にドイツ産の紅茶リキュールであるティフィンのほろ苦さがほんのりと残る。「ぜひ、食後にデザート感覚でお楽しみ下さい」というプレゼンの通り、女性にはたまらないスイートなカクテルだ。

受賞者3名はそれぞれ記念の盾とブルーローズの花束に加え、賞金30万円と副賞としてニューヨークカクテルの旅が送られた。そして、会場の興奮も覚めやらぬ中、最後の発表が迫る。この3人のうちのひとりが最高賞となる『カクテル アワード 2013』の栄光に輝くことになる。

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『カクテル アワード 2013』が決定!
「東京オリンピックが決まった時と同じくらいの衝撃を受けました!」

参加者や来場者が息を飲み、会場にこの日一番の静寂が訪れる中、ゲスト審査員とプレゼンターを務めるトリンドル玲奈さんの口から今年度のカクテル アワードが発表される。

「カクテル アワード 2013は...。スピリッツ部門 カリビアン・ドリームです!」

会場から割れんばかりの拍手が巻き起こり、厳しい面持ちで発表を待っていた吉富万洋さんの表情に驚きと笑顔が浮かんだ。トロフィーと副賞賞金20万円の授与、マスコミによるフォトセッションを経て、吉富さんが再びステージでカリビアン・ドリームの創作を披露する。

グラスやボトルの位置をベストなポジションにセットし、大きく息をはいて集中直を高める。先程とは違った緊張感が漂うが、トップバーテンダーの証であるメモリアルジャケットを羽織ったその表情は堂々とした自信に満ち溢れていた。

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指先まで神経が行き届いているような繊細な手付きでボトルを開け、シェイカーにブルガル ブランコ、アペロール、グアバーナ、ディサローノ アマレットを入れていく。滑らかで力強いシェークが始まると、大きな拍手と歓声が上がった。たっぷりのクラッシュド・アイスが入れられたグラスに、シェーカーから鮮やかなオレンジ色が注がれていく。さらにオランジーナを加えていくと、オレンジと黄色の美しいグラデーションが生まれる。軽くステアした後に、オレンジの皮とパイナップルの葉、シナモンスティックを飾ると、グラスの中には見事なカリブ海の夕景が描かれた。賞賛を示す惜しみない拍手が会場中に響き渡る。

改めてカリビアン・ドリームを味わったトリンドルさんは「見た目もすごくカワイイですし、色もすごく素敵ですし、さっぱりとしているんですけど、オランジーナの甘さも引き立っていて、すごく美味しいです」と今年度No,1カクテルに酔いしれた。

歴史と栄光に彩られた名誉ある賞を受賞した吉富さんは「このような大舞台に立たせていただくだけでも幸せですが、本当にうれしく思います。自分のカクテルが呼ばれた時は、東京オリンピックが決まった時と同じような衝撃を受けました。」と歓びのコメント。

こうしてカクテル アワード 2013の栄冠は鹿児島県『BER 万』の吉富万洋さんによる『カリビアン・ドリーム』が手にし、日本一のカクテルを決める『2013 サントリー ザ・カクテルアワード カクテル コンペティション』大盛況のうちに幕を降ろした。

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まだまだ終わらないカクテルの祭典
『カクテルフェスタ2013』スタート

同日夕方からは、同じくザ・プリンスパークタワー東京の特設会場で『カクテルフェスタ2013』が開催された。世界中の人気カクテルが飲めるコーナーや、華麗なテクニックで観客を魅了するフレアショーなど、カクテルの魅力がギュッと詰まったこのイベントは、堅苦しくなく参加者みんなが楽しめるコンテンツが多数用意されている。

一番の目玉はカクテルアワードの歴代受賞者や、海外の有名なバーテンダーがその場でカクテルを作ってくれる本格カクテルコーナー。入場券に付いているチケットと引き換えに、どれでも1種類好きなカクテルを頂くことができる。また会場後方には引き続きジムビーム、ブルガル、マリブなどのブランドブースが設置されており、世界中で愛される様々なカクテルが来場者の舌と心を楽しませた。

夕方からの開催ということもあって仕事帰りの人や、友達同士で来ている人も目立つ。中にはすでに顔を赤らめ、上機嫌で話に花を咲かせる人も見かけられた。来場者の年齢層や性別はバラバラで、老若男女問わずカクテルに注目が高まっている最近のお酒事情が顕著に窺える。今やカクテルは一部のツウな人々だけの嗜みではなく、誰にとっても身近な存在なのだろう。

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歴代チャンピオンによる白熱のエキシビションと
会場全体をひとつにした圧巻のフレアショー

会場前方のメインステージでは、カクテル アワード 2013を受賞した吉富万洋さんによるエキシビションや、レオナルド・ディカプリオのCMでお馴染みのジムビーム主祭による参加型イベントなどが催され、会場を大いに沸かせた。

中でも注目が集まったのは、歴代のカクテルアワード受賞者が『ビーフィーター24』を使用したオリジナルカクテルで競い合う『ビーフィーター24 バーテンダーエキシビション』。この競技の優勝者には11月にロンドンで開催されるビーフィーター24バーテンダーコンペティションの世界大会への出場権が与えられるとあって、カクテルアワードにも負けず劣らずの白熱した戦いが繰り広げられた。

このエキシビションではバーテンダーがひとりずつステージに上がり、自身で素材や製法を解説しながらオリジナルカクテルを創作していく。マティーニやシンガポール・スリングなどのクラシックカクテルをアレンジした作品や、ビーフィーター24の新しい解釈を生みだそうとした意欲作など、さすがは歴代チャンピオンという華麗な技と斬新なアイディアの競演。副材料として赤じそやお茶の泡を使用したり、演出のためにドライアイスやお香などの仰天アイテムが登場するなど、既存の概念には囚われないカクテルが次々と飛び出した。 そんな中で優勝を果たしたのは、山椒や柚子ジュースなど和の心を感じさせる素材で、東洋の神秘を表現した佐藤章喜さんの『ドラゴンペッパー』。2001年度の優勝者である佐藤さんは、毎年開催される開催されるカクテルアワードについて「歴代チャンピオン達と会える同窓会のような場です」と、20回目を迎えた同大会に謝意を述べると共に「皆さんのためにもロンドンで頑張ってくる」と世界大会に向けて力強いコメントを残した。

イベントの大トリを務めるのは昨年同様に迫力満点のフレアショー。幻想的な照明と、アップテンポな曲に合わせ3人のパフォーマーがアクロバティックな技を披露する。ジャグリングのように3人の間を自在に行き来するグラスや、クルクルと宙を舞うボトルに会場の空気も一気にヒートアップ。ステージ前に来乗客が詰めかけ、息の合った3人のコンビネーションに釘付けになった。見る者すべてを巻き込む圧巻のステージングに、会場全体が大熱狂。これ以上ない程の盛り上がりをみせたフレアショーへの止まない拍手と、極上のカクテルによる心地の良い酔いの中、カクテルフェスタ2013は大団円を迎えた。

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