BAR業態様 限定

【セミナー/イベントレポート】5代目マスターブレンダーが語る『バランタイン』の揺るぎない未来

伝統を守りながら革新に突き進む「バランタイン ブランドセミナー」レポート

image001.jpg image003.jpg

5代目マスターブレンダーを務めるサンディー・ヒスロップ氏独占インタビュー

ブレンデッド・ウイスキーの代表格として世界160カ国以上で親しまれている『バランタイン』。ブレンドレシピの決定権を持ち、同ブランドが世界に送り出す全ウイスキーを管轄しているマスターブレンダーのサンディー・ヒスロップ氏が、新商品『バランタインマスターズ』の日本発売に合わせて4年ぶりに来日。セミナーの開始前に独占インタビューが行われた。

---こんにちは。本日はお忙しいところ、お時間を頂きましてありがとうございます。早速なのですが、バランタインのブランド精神や、新商品の『バラインタインマスターズ』についていくつか質問をさせて頂きたいと思います。まずは、バランタインがウイスキーブランドとして最も大切にしていることを教えてください。

「最も大切にしていることは品質です。素材や製法はもちろんのこと、時代が変わっても味に一貫性を持たせることを重要視しています。そのために、我々は技術や知識を次の世代に伝えていくことにも力を注いでいます。ウイスキー作りには長い熟成期間が必要なので、今樽詰めしている原酒は次の世代によって完成させられることになります。そう考えると、今行われている作業が、確実に未来へと繋がっていると実感できるのです」

---マスターブレンダーという役職についてお聞かせください。具体的にはどのような仕事をされるのでしょうか?

「マスターブレンダーと聞くと、多くの人が新製品のためのブレンドを行う立場だと思うようですが、仕事の内容はそれだけではありません。実際に新製品の開発に関わるのは全体の割合からいえば5%程度。残りの95%はすべての品質を保証するために注がれています。つまり、樽の選定から、醸造、貯蔵、マーケティングに至るまで、ウイスキー作りの全てに携わるのがマスターブレンダーの役割です」

---今年6月3日に発売された新商品『バランタインマスターズ』について、特長やこだわりなどを教えてください。

「私は3代目マスターブレンダーのジャック・ガウディー氏のことをイメージして、このウイスキーを完成させました。彼は自ら自分専用のウイスキーをブレンドして、家に持ち帰っていました。もちろん、それは単に楽しむだけだけではなく、家でもブレンドの研究をしていたのです。そんな彼がプライベートで嗜んだ味わいをイメージして作ったのが、バランタインマスターズです」

---バランタインマスターズには熟成年数が表記されていませんが、ここにはどんな意図があるのでしょう?

「ノンエイジを採用したのも、このウイスキーが従来のバランタインと大きく異なるポイントです。年数表示をしていない理由は、年数に囚われず広い範囲の原酒をブレンドすることで、全体的な重みや複雑さが増すと考えたからです。年数表示はありませんが、ブレンドされているウイスキーは平均で15年以上熟成されており、クリーミーな香りと芳醇な味わいに仕上がっています」

image005.jpg image007.jpg

今に至るブランド精神を構築してきたバランタインの歴史

インタビューの後に行われたブランドセミナーには、ヒスロップ氏の話を直接聞こうと大勢の参加者が訪れ、用意されていた席を埋めた。

ヒスロップ氏はまず、バランタインの歴史から話を始めた。創業者の第一歩があったからこそ今の自分があるという、ブランドに対する誇りと尊敬の気持ちが感じられるスタートだった。

バランタイン社の創業者であり、初代のマスターブレンダーでもあるジョージ・バランタイン氏は、19歳の時、スコットランドの首都エディンバラで小さな食料品店を開いた。食料品や酒類を扱っていた彼は、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたブレンデッド・ウイスキーに新しい可能性を見出し、独自のブレンドを始めた。それが、バランタインを代表する『バランタイン17年』の基礎となったのだ。

ブランドとして180年もの歴史を持つバランタインだが、その間にマスターブレンダーは5人しかいない。その理由について5代目マスターブレンダーのヒスロップ氏は「マスターブレンダーのひとりひとりが長く務めたという結果。歴代のマスターブレンダー達は、自分の仕事にどっぷりと浸かり、バランタインの品質を守ってきました。マスターブレンダーからマスターブレンダーへ。そして、また次のマスターブレンダーへというように脈々と受け継がれてきた知識や技術が、バランタインのクオリティや一貫性を維持するための秘訣だと思っています」と胸を張る。

元々は別のウイスキー会社で働いていたヒスロップ氏は、ある時、3代目マスターブレンダーのジャック・ガウディー氏と4代目のロバート・ヒックス氏と出会い、彼らから学ぶことでウイスキーの知識を深めていった。2人のマスターについて「2人とも品質に対しては真剣に取り組む人で、絶えず将来のことを考えながら仕事をしていた」と話すヒスロップ氏。彼自身が最も大切にしているという品質に対するこだわりも、先代のマスター達が築き上げてきたクオリティが基準になっているという。

image009.jpg image011.jpg

〝現場主義〟を貫くヒスロップ氏の仕事スタイル

ヒスロップ氏は、自らの仕事スタイルを〝現場主義〟という一言に集約する。

彼はグラスゴーにあるオフィスから、スペイサイドの蒸溜所まで毎週往復500キロの距離を移動し、前の週に出来上がった原酒をすべてチェックするという。必ず現場に行って、みんなで仕事を進め、何か問題があれば一緒に解決するように心がけているそうだ。

「5代目マスターブレンダーとして、バランタインの品質を預かることになったというのは非常に名誉なことだが、責任も重い」と語っている通り、最終的には自身が全責任をもって仕事に取り組んでいるが、一方で「品質管理は自分ひとりで全てできるというわけではない」とも話しているように、チームとしての意識を強く持っている。だからこそ、現場に足を運び、スタッフとの信頼関係を築くことに重きを置いているのだ。

また、品質チェックには豊富な経験と知識を持ったスタッフ達が携わっているが、彼らには毎年、能力試験が課されるという。この試験で90%以上の正解率を獲得しなければ、翌年以降、品質管理の仕事に携わることはできない。

おもしろいことに、この試験は、マスターブレンダーであるヒスロップ氏にも課せられている。もちろん90%以上のスコアでの合格が必要だ。この徹底した現場主義こそが、バランタインの品質を維持していくための秘訣なのだ。

image013.jpg image015.jpg

素材選びや管理方法に見る原酒作りへのこだわり

バランタインでは、高品質のウイスキー作りに必要なものとして〝スコットランド産の最高級品質の大麦麦芽〟、〝スコットランドに流れる清らかな水〟、〝こだわりの酵母、銅製ポットスチル〟を挙げている。

大麦についてヒスロップ氏は「当然ですが、原料となる大麦は非常に大切。幸いなことにスコットランドは大麦を育てるための土壌や気候が整っている」と解説。水については「スコットランドは非常に雨が多いので、水が豊富です」とスコットランドの風土とウイスキー作りの相性の良さを説明した。ポットスチルについては「ウイスキーを蒸溜していると、硫黄成分が出るが、銅がそれを軽減してくれる」と、銅製であることの必要性を語った。

これらに加え、ヒスロップ氏は、熟成に用いられる樽の重要性も強調。「誤解されている人もいるが、樽というのは単なる入れ物ではない」とした上で、毎年1月に年間の樽詰め計画を立てることや、各樽にタグをつけて個別に状態管理をしていることなどを明かした。

これら4つの要素は、バランタインを支える土台として、ボトルラベルのエンブレムに描き込まれている。

image017.jpg image019.jpg

4つの地域で育まれる、個性豊かな原酒達

スコットランドでは4つの地域で、それぞれ特徴的なウイスキーが作られており、これらを組み合わせることでバランタインのブレンデッド・ウイスキーが完成している。

山々に囲まれ、荒涼とした地形をもつハイランド地方では、力強くてスパイシーなウイスキーが作られる。これは、ブレンデット・ウイスキーにパワーとスパイシーな香りを与えてくれるという。

平らで、なだらかな丘。そして、緑豊かな牧草地が広がるローランド地方では、フローラルで軽めのウイスキーが生まれる。これをブレンドすることによって、花を思わせるような新鮮な香りと、程よい軽さが宿る。

大西洋からの風が吹きさらすアイラ島では、スモーキーなウイスキーが作られる。バランタインのブレンデッド・ウイスキーはスモーキーさが前面に出るタイプではないが、少量の添加で奥深さが生まれる。

美しい河川と雄大な山々が同居するスペイサイドで作られるのは、甘くてフルーティーなウイスキー。ブレンデッド・ウイスキーの中核を担う存在で、バランタインにとっては最も重要なウイスキーとして位置づけられている。

これら個性豊かなウイスキーを、マスターブレンダーが中心となって束ねることによって、バランタインのブレンデッド・ウイスキーが作り上げられているのだ。

image021.jpg image023.jpg

絶対に失望させない要注目のハイボール

バランタインの歴史やこだわり、ヒスロップ氏の仕事に対するスタンスなどが存分に語られた後、会場ではバランタインウイスキーの試飲が行われた。

最初にテイスティングされたのは、100年の歴史を有する『バランタイン ファイネスト』。ストレートで飲むと、甘く繊細な香りが楽しめ、加水するとバニラフレーバーが強く感じられるようになる。味はソフトで、バランスが保たれており、甘美な花の芳香のようなフィニッシュが味わえる。

続いては、なかなか味わうことのできない『グレーンウイスキー12年』。モルトウイスキーと比べると非常に軽い印象で、微かにウッディな香りが漂う。クリーミーな中にも、シトラス感があり、味わい深い仕上がりになっている。

3つめは、ヒスロップ氏が「バランタインの故郷のようなウイスキー」と表現する『グレンバーギー12年』。濃い琥珀色が特徴的で、凝縮されたオレンジフレーバーが口の中いっぱいに広がり、最後にはリッチで滑らかな余韻が残る。

次に紹介されたのは、ソフトでデリケート、そして甘みがあるというバランタインの特性がすべて詰まった『バランタイン12年』。オーク樽由来のクリーミーな味わいと複雑さが絶妙のバランスで、伝統的なブレンドとして幅広く支持されている。

そして最後を飾るのは、6月3日に発売された『バランタインマスターズ』。ヒスロップ氏が3代目マスターブレンダーのジャック氏をイメージして作り上げた注目のブレンデッド・ウイスキーで、様々な熟成年数のウイスキーをブレンドすることによって、これまでにない重みや複雑さを実現している。

濃厚なクリームを思わせる香りと、アメリカンオーク由来のフルーティーな香りが混じり合い、芳醇な甘さが口いっぱいに溶けていく。非常に濃いウイスキーなので、氷やソーダを加えてもウイスキーの味がしっかりと残る。そのため、ハイボールには最適だという。

180年の歴史と伝統を引き継ぐ、現役マスターブレンダーのヒスロップ氏が「バランタインマスターズのハイボールで失望することは絶対にない」とまで断言する絶対的自信作。是非とも、多くの方に味わっていただきたい。

image025.jpg image027.jpg

マスターブレンダーの技術の粋を結集した逸品 『バランタインマスターズ』はこちら

このページの先頭に戻る