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【セミナー/イベントレポート】ビーフィーター24を用いた珠玉のカクテルの共演

「ビーフィーター グローバル バーテンダー コンペティション」の日本代表バーテンダーが決定!

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日本代表の座をかけたバーテンダー達の熱く華麗な闘い

最高気温が30度を超え、夏らしい陽射しが東京中に降り注いだ7月31日。目の前にレインボーブリッジや東京タワーを臨むラグジュアリーなシチュエーションで、書類選考会を勝ち抜いた5人のバーテンダーによる「ビーフィーター グローバル バーテンダー コンペティション 日本代表選考会」が行われた。

この選考会の優勝者は2015年1月にロンドンで開催予定の世界大会への出場権が与えられるということで、出場者達は気合い充分。これまで培ってきた知識や技術を駆使して、それぞれ最高の一杯を作り上げた。

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イギリスで誕生したまったく新しいプレミアムジン

2011年にイギリスで始まった「ビーフィーター グローバル バーテンダー コンペティション」。比較的新しいコンペティションではあるが、年々出場参加国が増えており、昨年度は25カ国、今年度は30カ国を上回る。

この大会で使用される「ビーフィーター24」は、日本の煎茶やグレープフルーツピールなど12種類のボタニカルを使用したプレミアムなドライジン。24時間に渡って浸漬してから蒸溜するというビーフィーター独自の行程が、その名の由来となっている。

ボトルも非常に特徴的で、蒸溜所で発見されたヴィクトリア時代のボトルレリーフにインスピレーションを受け、当時の「アート&クラフト」精神が継承されたデザインになっている。瓶の底で輝く鮮やかな赤色は、イギリス女王の王冠につけられたルビーをイメージ。味わい同様、その佇まいにも優雅な気品を漂わせている。

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エントリーNo.01 安田武史(SUNTORY JIGGER BAR St.Louis)

独特な緊張感に包まれた会場で最初に試技を行ったのは、石川県の「SUNTORY JIGGER BAR St.Louis」でバーテンダーを務める安田武史氏。トップバッターとは思えぬ落ち着いた表情で会場に一礼すると、鮮やかな手つきでカクテルを作り始めた。

指先にまで神経が行き届いているような無駄のない動きは、まるでショーのよう。ボトルから液体を注ぐ様子までも美しく、観る者の視線を釘付けにした。

ブレンダーからグラスに注がれたのは、刻んだキュウリとミントの色が溶け込んだ淡い緑色のカクテル。そこにレモンピールが軽く絞られ、爽やかな香りが添えられる。見た目にも涼しげで、美しく滑らかな一杯が完成した。

「GARDEN MARTINI」と名付けられたこの作品について、安田氏は「カクテルの王様マティーニをベースにアレンジしたオリジナルカクテルです。イングリッシュガーデンの花と緑をグラスの中に閉じ込めました」と紹介。「野菜畑」という意味合いも持つ「ガーデン」という言葉に合うよう、新鮮なキュウリとフレッシュなミントを使ったことをポイントとして挙げた。

審査員から、オリーブオイルという珍しい材料を使った理由を聞かれると、「全体的な一体感が増し、舌触りが滑らかになります。キュウリやジンとの相性もよく、コクも増します」と説明した。

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エントリーNo.02 大竹直哉(BAR MASQ)

続いての登場は、東京にある「BAR MASQ」の大竹直哉氏。緊張した面持ちでセッティングを済ませ、開始の合図を待った。

まずは、トニックフォームの材料以外をカーボネイト・シェーカーに入れデコレイトしたグラスに注いだ。次に、自家製ジャスミン茶と緑茶をインフューズしたトニックフォームをカクテルに浮かせ、上からフリーズドライの梅をまぶす。これで完成と思いきや、最後にグラスを乗せたプレートに、急須からお茶を注ぎ、立ち昇る湯気と香りを演出。プレートの上に、山水画のような幻想的な世界を描き出した。

今大会に用いられたビーフィーター24を「正統派のジンの性格を持ちつつ、オリエンタルな雰囲気を兼ね備えたジン」と捉える大竹氏は、今回の作品を「Herbal24」と命名。そのポイントを「オリエンタルな要素を活かすべく日本の柚子ジュースを使い、トニックフォームの方にジャスミンティーと緑茶をインフュージョンすることによって、一層オリエンタルな雰囲気を膨らませました」と語った。

このカクテルにおける、お茶の役割について質問を受けると「お茶のタンニンをビターの代わりにして使っています」と、そのこだわりを披露した。

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エントリーNo.03 福井昌和(ホテル ラ・スイート神戸 ハーバーランド)

1919年にロンドンのシローズ・クラブで誕生したとされる「ホワイト・レディ」をもとにアレンジしたオリジナルカクテルを提案した「ホテル ラ・スイート神戸」の福井昌和氏。真っ白なジャケットに黒い蝶ネクタイというスタイルで登場し、見事な腕前を披露した。

ビーフィーター24とライチ、柚子の2種類のジュース、ローズシロップを加えたシェーカーに、香り豊かなバジルをちぎり入れ、細かくリズミカルにシェーク。漉し器で丁寧に漉しながらグラスへと注ぎ、横に真っ白なバルーンを添える。このバルーンには、デンファレの花びらとオリジナル24パフュームが入っており、カクテルを飲む前に割ることで華やかな香りを演出する。

繊細な創意工夫が施された このカクテルについて福井氏は、「白いウエディングドレスを纏った、ヴィクトリア女王のパレードをイメージしました」と解説。気品ある優しい味わいで、ヴィクトリア女王の幸せに満ちた心模様を表現した。横に配置されたバルーンについては、「パレードが始まる時のような胸の高鳴りを演出すると同時に、祝砲となり、お客様を当時の世界へ誘います」と説明し、「Royal Parade」という名前に相応しいストーリー性に富んだ一杯を作り上げた。

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エントリーNo.04 新井洋史(BAR 猫又屋)

4番目に登場したのは、栃木県「BAR 猫又屋」の新井洋史氏。セッティングの際は緊張感の漂う硬い表情だったが、試技が始まると途端に表情が和らぎ、時より笑顔を見せながらカクテル作りを進めていった。

ビーフィーター24やフレッシュレモンジュース、それに食用菊などをスピンドルミキサーで撹拌し、一旦漉した後、シェーカーへ。流れるような動きで、カクテル完成に向けて一切の無駄がない。シェーカーからグラスへと、まるで太陽のような色のカクテルが注がれると、会場からもざわめきが漏れた。最後に自家製ラベンダーシロップをグラスにスプレーして香りづけをすると、華やかな香りをまとった一杯が完成した。

「誰も使ったことのない素材を使いつつ、日本を表現したいと考えました」と話す通り、新井氏は珍しくかつ日本的である菊を使用。「sunny spot」という名称の由来に関しては「陽だまりの中で美しい花が咲いていたことにインスピレーションを受けた」と趣味のトレッキング中に出会った印象的な光景を紹介した。

香りの決め手となるラベンダーシロップについて質問されると、「フレッシュな香りを作り出すために、北海道産のラベンダーを使用している」と話した。

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エントリーNo.05 渡辺高弘(codename MIXOLOGY LABORATORY)

日本代表選考会の最後を飾った「codename MIXOLOGY LABORATORY」の渡辺高弘氏は、お店でお客さんと接するようなリラックスした様子で試技を開始。味見をしてオッケーサインを出すなど、真剣な中にユーモアを織り交ぜながら会場を楽しませた。

「WHITE JWELLY(ホワイトジュエリー)」と題されたカクテルは、パールパウダーをインフュージョンした「ビーフィーター24」と、ドライオレンジをインフュージョンした「ヘルメス ホワイトキュラソー」、そしてフレッシュレモンジュースなどをシェークした作品。トリュフハニーを贅沢に使用しており、芳醇な一杯に仕上がっている。

このカクテルのコンセプトについて渡辺氏は、ビーフィーター24のボトルにヴィクトリア調のデザインが施されていることに触れ、「上流階級にしか手に入らなかったジュエリーが一般にも広まるようになり、多くの女性が美への追求を始めた時代をイメージしました」と解説。テイストに関しては「ビーフィーター24にパールパウダーを配合することで味がふくよかになり、美食の象徴でもあるトリュフハニーをミックスすることによって非日常的な味わいを作り出しました」と胸を張った。

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和やかな表彰パーティ、そして、2014年度の日本代表が決定!

5人のファイナリストの試技が終わると審査員は最終審査に入り、その間、出席者達は会場を移して立食形式のパーティに参加した。パーティでは目にも華やかな料理のほか、バーテンダー5人が実際に試技で作っていたカクテルも実演を交えて振る舞われた。

日本屈指のバーテンダー達のテクニックを目の前で見ることのできる滅多にないチャンスということで、特設ステージの前には来場者が詰めかけ、熱い視線を送った。先ほどまでは一様に引き締まった表情をしていた出場者達も、リラックスした雰囲気で華麗な手さばきを披露。スペシャルゲストとして、昨年度の世界チャンピオンに輝いたジェイソン・ウイリアムズ氏もシェーカーを振り、ジンのクラシックカクテル「コープス・リバイバー」で来場者達を魅了した。

そして遂に、優勝者発表の時を迎える。

プレゼンターを務めるビーフィーターインターナショナルブランドアンバサダーのティム・ストーンズ氏は「日本代表選考会の審査員として、参加できたことを非常に嬉しく思っています」とあいさつ。「この大会はカクテルの出来だけでなく、テクニック、アイディア、プレゼンテーション技術などバーテンダーとしてのあらゆる能力を総合的に評価しています」と話した上で、「日本は非常に技術の高いカクテル文化を持っているので、今日の大会のレベルも非常に高かった」と日本代表選考会を総括した。

審査員達による厳選な審議の結果、見事2014年度の日本代表に選ばれたのは「Herbal24」を作った大竹直哉氏に決定。会場からは大きな拍手と歓声が巻き起こった。

ロンドンで行われる世界大会への切符を手にした大竹氏は、開口一番「ビックリです!まさか優勝できるとは思ってなかったので」と驚きのコメント。「支えてくれたスタッフに感謝です。関係者の皆様ありがとうございました!」と感謝の言葉を述べた。

大竹氏には他の出場者からも温かい拍手が送られ、「ビーフィーター グローバル バーテンダー コンペティション」の日本代表を巡る真夏の熱く華麗な闘いは幕を閉じた。

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