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【クラフトバーボン取扱店インタビュー】東京マリオットホテル内『ラウンジ&ダイニング G』

開放的なロビーアトリウムに設置された大人のバーボンバー

アメリカを中心に世界各国でホテルを運営するマリオット・インターナショナル。世界最高峰のホテルチェーンとして知られ、直営、フランチャイズを合わせると施設の総数は3800を超えます。羽田空港や新幹線駅へのアクセスが便利な品川に位置する東京マリオットホテルは2013年12月に開業。その利便性と一流のサービスで、ビジネスや観光で訪れる宿泊客の様々なニーズに応えています。

マリオットホテルが提案するロビー空間のコンセプトに〝グレートルーム〟というものがあります。これはロビーを単なる待合空間と捉えるのではなく、様々な需要に応えられるスペースにするというもの。具体的には食事やミーティングのスペースがあり、いつでも仕事に取りかかれるよう席にはコンセントが備え付けられていて、Wi-Fiにも接続できるという、文字通りそれぞれが〝部屋〟にいるように多様な過ごし方ができるというコンセプトです。そして、グレートルームのシンボルとして、開放感溢れる空間の中央にはラグジュアリーなバーが設置されています。

カウンターにはウイスキーやワインをはじめ、世界中のゲストからのリクエストに応える多種多様なお酒がずらり。熟練したバーテンダーの方々が、時に真剣に、時ににこやかな表情で腕を振るっています。2015年からはマリオット全体のビバレッジプログラムとして〝バーボン〟というキーワードを掲げ、その魅力を伝えるプロモーションを展開。16種のバーボンを取り揃え、バリエーション豊かなバーボンの楽しみ方を発信し続けています。

日本でも関心が高まりつつあるアメリカ発〝クラフトバーボン〟の魅力

一般的にクラフトバーボンとは、原料の厳選から仕込み、蒸溜、貯蔵に至るまでの工程に、作り手側の特別な意図や思い入れが強く反映されているバーボンのことを指します。そのこだわりの強さから大量生産には不向きで、生産数が限定される製品が多いのも特徴。代表的なものに、ジムビーム社の『ノブ・クリーク』や『ブッカーズ』などが挙げられます。

東京マリオットホテルのレストランマネージャーを務める山本豊和さんは、クラフトバーボンについて「スコッチなどに比べるとバーボンは熟成期間や地域による違いなどが見出しにくいウイスキーだと思いますが、やはり〝クラフト〟というだけあって、口に含んだ時のトゲトゲしさが少なく丸い印象ですね」とした上で、「ひとつひとつ丁寧に作られているという感じが伝わってくるなと思います」と語ってくれました。料理に負けない味わいと奥深さがあるので、レストランの一押しメニューであるアンガスビーフを利用したステーキやグリル料理との相性も抜群だと胸を張ります。

平日では9割が海外からの宿泊客だという同ホテルで人気のある飲み方は、バーボンの味をそのまま楽しめるストレートやロック。またスプライト割りも多く好まれるところも、このバーでの特徴とのこと。一方、日本人のバーボンに馴染みのないお客様には、飲みやすいソーダ割りや、女性のお客様にはオリジナルカクテルのバーボンでアレンジしたコスモポリタン『M'sコスモポリタン』をオススメしているそうです。最近では日本の方からのバーボンのオーダーも増加。男女問わず注目度が高まっている様子が窺えます。

また年齢層に関しても、これまでは50代から60代の方が中心だったのが、若い世代にも徐々に浸透してきているとか。マリオットホテルならではとして、ステーキやハンバーガーと一緒にバーボンを楽しんでもらい、幅広い世代にバーボンの魅力を伝えていきたいという想いもあり、最近は30代~40代のお客様からの注文が増え、着実にバーボンファンの裾野が広がっている印象があると言います。実際、バーボンに力を入れ始めてからのオーダー数は、以前の120~130パーセントに増えているとのことです。

ウイスキーの銘柄を指定するというカクテルオーダー

「他のウイスキーだと〝スコッチ〟や〝日本のウイスキー〟という注文が多いですが、バーボンに関しては銘柄を指定してオーダーされるお客様が多いですね」と語るのは、バーテンダーの逸見智則さん。単に〝バーボン〟というオーダーはほとんどないと言います。

特にオーダーが多いのは『ノブ・クリーク』や『メーカーズマーク』とのこと。ストレートやロックといった飲み方はもちろん、カクテルのオーダーでも銘柄を指定するお客様が増えているそうです。中でも人気なのがノブ・クリークを使用したマンハッタン。世界中から訪れるお客様にカクテルを提供する逸見さんをして「ここまで完成されたカクテルはない」と言わしめるノブ・クリークのマンハッタンは、他のウイスキーにはない芳醇な香りや甘さと同時に、バーボンが持つ強烈なインパクトを堪能できる至福の一杯。これを飲んで「今まではバーボンに苦手意識があったけど、飲んでみたら好きになった」というお客様からの嬉しい反応もあったそうです。使用するウイスキーによって、全く表情が異なってくるというのもカクテルが持つ魅力のひとつと言えるでしょう。

200年以上に渡ってアメリカンウイスキー業界を牽引してきたビーム家。その6代目マスターディスティラー ブッカー・ノー氏が〝本来あったバーボンの姿〟である〝力強いバーボン〟を目指して生み出したクラフトバーボン。その魅力は時代、国境、性別、年齢というあらゆる垣根を越え、今も人々に愛されています。これまで〝通好み〟といったイメージが強く、決して入門者向けのお酒とは言えなかったクラフトバーボンですが、魅せ方や提供の仕方によっては多くの人の心を掴む力強い個性を持っています。マリオットホテルが掲げた〝バーボンバー〟というコンセプトの成功は、その可能性を大いに物語っています。

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