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【セミナー/イベントレポート】日本一のカクテルを決めるバーテンダーの祭典!
『2015 ビームサントリー ザ・カクテルアワード by メーカーズマーク』開催!

1400を超える応募作品の中から、2015年最高のカクテルが決定!

メーカーズマークCOO、ロブ・サミュエルズ氏が語ったブランドの歴史

国内で最大規模、かつ最も伝統あるバーテンダーの大会として知られるカクテルアワード。22回目となる今年は『ビームサントリー ザ・カクテルアワード by メーカーズマーク』と名称を改め、東京・丸の内のパレスホテル東京を舞台に最終選考会が開催された。

参加作品の募集が始まったのは今年6月のこと。例年の2倍以上となる約1400作品が集まった。その中から8月の第1次書類審査で30作品が選出され、9月1日に行われた2次選考を勝ち抜いた6人のバーテンダーが最終選考会へと駒を進めた。この中から日本一のカクテルが決められる。

大会名にもあるように、今年のカクテルアワードはアメリカが誇るプレミアムバーボン『メーカーズマーク』と『メーカーズマーク46』を使用したカクテルで争われた。開催にあたりアメリカ・ケンタッキー州からメーカーズマーク蒸溜所のCOO(最高執行責任者)、ロブ・サミュエルズ氏が来日。メーカーズマークのシンボルである赤い蜜蝋で装飾を施したハットをかぶって登壇し、同ブランドの歴史や製法へのこだわりを語った。

1780年、スコッチ・アイリッシュ系移民のロバート・サミュエルズ氏がケンタッキーに移り住み、自家製ウイスキーを作り始めたことに端を発するメーカーズマーク。今回来日したロブ氏は、サミュエルズ家の8代目にあたる。当時はまだメーカーズマークというブランド名ではなかったが、ロブ氏の祖父にあたるビル・サミュエルズ・シニア氏が、それまでになかったハンドメイド、高品質のプレミアムバーボン作りに着手。代々作ってきた荒っぽいバーボンのイメージを脱却しようとの思いから、彼の妻がブランド名をメーカーズマークに一新し、ボトルのデザインも変更した。同ブランドの象徴ともいえる赤い封蝋も彼女のアイディアだった。ロブ氏曰く、女性が名前を決めたウイスキーというのは、世界でメーカーズマークだけだという。

この時考案されたボトルデザインは今もそのまま使用されており、そこに貼られるラベルも当時と変わらず蒸溜所で印刷され、裁断も手作業で行われている。メーカーズマークは誕生から約25年の間、ケンタッキー州でしか飲むことができなかったが、1980年代に入ってからは都市部でも知られるようになり、アメリカ各地に広がっていった。時を同じくして、メーカーズマークは海外へも輸出されるようになる。世界で初めて出荷された先は、なんと東京だったという。

最後にロブ氏は「今のメーカーズマークがあるのは、バーテンダーの皆様がこのウイスキーを大事にしてくれたおかげです。従業員、その家族を代表しまして、感謝を申し上げたいと思います」と熱のこもったあいさつを締めくくった。そして、いよいよ2015年最高のカクテルを決める最終選考会が幕を開けた。

日本一のカクテルを決めるバーテンダー達の真剣勝負

『2015 ビームサントリー ザ・カクテルアワード by メーカーズマーク』は、世界に挑むバーテンダーにとって最高峰の名誉をかけた大会である。バー、ホテル、レストランなどに勤務するバーテンダー、またはそれに準ずる方を対象にしており、『メーカーズマーク』または『メーカーズマーク46』を使用したカクテルで争われる。

審査基準はネーミング、味、見栄え、独創性、将来性、技術、プレゼンテーションの7項目。カクテルの味や見た目はもちろんのこと、バーテンダーとしての所作やプレゼン能力も加味した審査が行われる。

今日、この場で日本一のカクテルが決まるという緊張感と高揚感が入り混じる中、最初に登場したのは大阪府の『Bar Hardi』に勤務する池田育世さん。カウンターの上には、赤(メーカーズマーク)、黄色(キミア)、緑(ミドリ)、青(ザ・ブルー)という4色のボトルが並び、キャンバスに絵を描く画家のごとく、シェイカーで作品を仕上げていく。緊張した面持ちだが動きに迷いはなく、正確なリズムで振られた銀のシェイカーからは、爽やかな草原を思わせる鮮やかなグリーンのカクテルが注がれた。その名も『Kentucky Blue grass(ケンタッキー ブルーグラス)』。
試技後の作品説明では「カクテルを口にする前に、すごく広大な緑の大地を想像してみてください。芝に寝転んだ時のような清々しいグリーンの香りを感じながら、緑豊かなケンタッキーの大地で育まれたメーカーズマークの味わいをお楽しみ頂ければと思います」と述べ、拍手喝采の中で試技を終えた。

続いてステージに上がったのは、東京都の『Gemstone』に勤める高野亮さん。ひとつひとつの動きにキレがあり、〝ただ作る〟のではなく〝魅せながら作る〟という意識と、パフォーマンス力の高さを感じさせる。時おり笑顔を見せながら力強くシェイカーを振り、美しいピンク色のカクテルを完成させた。
このカクテルについて高野さんは「創業から変わらぬこだわりを持ち、メーカーズマークを作り続けている職人たちの情熱。そして同じ職人として、常に質の高いカクテルを作りたいと思っている私自身の熱意。この2つの思いをカクテルに込めました」とスピーチ。『クラフトマン』と名付けられたカクテルに、会場からは大きな拍手が送られた。

3番目に登場したのは、青森県にある『COCKTAIL&SHOTBAR Ar』の大竹口和子さん。準備の段階ではやや硬い表情をしていたが、試技が始まると、ジャジーなBGMにのせられるように軽やかなリズムでカクテルを創作。ボトルを手に取る動作やグラスの扱いなど、すべての動きに女性らしいしなやかさが感じられた。
「春先のイチゴ、夏のアセロラ、秋の金柑、そして厳しい冬を乗り越えて力強く育った冬小麦を使ったまろやかなメーカーズマーク、こちらの相性のいい商品を使いまして、春夏秋冬、四季折々の太陽の恵みを表現しました」とプレゼンされたカクテル『Sunshine Maker's(サンシャイン メーカーズ)』は、まさに太陽の輝きのような美しい一杯に仕上がった。

続いて4番目は、新潟県『Shot Bar Angie』の土田幸乃さん。可愛らしい真っ赤なリボンがあしらわれたグラスの横に、『メーカーズマーク46』や『ルジェ クランベリー』、『ディサローノ アマレット』など重厚感のあるボトルが並ぶ。シェークなど、音を聞かせる場面ではしっかりと音を鳴らし、グラスを持ち上げたりボトルを置く時など、音を出したくない場面では細心の注意を払うといったメリハリが感じられる。淡いピンク色のカクテルに小さなバラを一輪飾って、華やかな1杯に仕上げた。
完成したのは、ギリシャ語で〝不滅〟を意味する『Amarantite(アマラント)』と名付けられたカクテル。「アメリカを代表するフルーツで美容・美肌効果抜群のクランベリーリキュールと、メーカーズマーク46を主体とし、まだバーボンの美味しさを知らない女性のお客様に飲んでいただきたく創作しました」というスピーチの通り、美しく香り豊かなカクテルとなった。

続いての登場は福岡県の『Bar GITA』で腕を振るう岩永一志さん。引き締まった表情でステージに上がると、落ち着いた様子で準備を整え、無駄のない機敏なパフォーマンスを披露した。一杯一杯丁寧に作られたカクテルの名は『Starlet(スターレット)』。メーカーズマークのロゴマークに描かれている小さな星が、広大な銀河で輝く星になるようにという願いが込められたネーミングだという。
気になる味わいについては「メーカーズマークの洗練された香り深い味わいをベースに、巨峰リキュールとグレナデンシロップで気品と色合いをプラスしました。そこに隠し味として、アマレットリキュールをほんの少量加え、レモンジュースで全体の味わいとバランスをサッパリと引き締めました」と説明された。

6名のファイナリストの最後を飾ったのは、高知県『Cafe Bar STAR LIGHT』の窪内那奈さん。緊張を微塵も感じさせない堂々とした佇まいで会場を見据え、大舞台にも臆すことなく、正確な手つきでカクテルを仕上げていく。最後に使用したボトルや器具の位置をきれいに整え、気品ある振る舞いで試技を終えた。
カクテル名は、〝品格のある優雅な女性〟という花言葉を持つカトレアの名を冠した『Red Cattleya(レッド カトレア)』。「メーカーズマークの絹のようなしなやかさと、古典的な甘い香りを活かしたくて、レシピはシンプルに味わい深く仕上げました」とのこと。「メーカーズマークの赤を基調にした美しい色合いで、古き良きアメリカ、女性をイメージしたカクテルです」という解説も付け加えられた。

これをもって、最終選考会の試技は終了。カクテルの楽しさ、魅力を感じられるような6作品が出揃い、審査員は別室にて最終協議に入った。

時代を象徴する女性バーテンダーの躍進

審査の間、来場者にはメーカーズマークを使用したドリンクや食事が振る舞われた。パーティ会場でウエルカムドリンクとして用意されたのは、メーカーズマークとグリルしたレモンで作られたグリルドレモネード。メーカーズマークの甘みとレモンの酸味、そしてグリルした香ばしさが特徴のカクテルで、会場からは「美味しい!」「新しい味わいですね!」といった声が聞かれた。
また、場内の一角には、最終選考会に出場した選手が自ら出場作品を創作するアワードカクテルバーが登場。カウンターの前には長い行列ができ、来場者の目と舌を大いに楽しませた。その他ホワイエでは、メーカーズマーク蒸溜所の雰囲気が再現され、日本未発売のメーカーズマーク・カスクストレングスの試飲が行われるなど、先ほどまで決戦の舞台だった会場は祭典らしい賑やかな雰囲気に包まれた。

8人の審査委員による協議が始まって約1時間。『2015 ビームサントリー ザ・カクテルアワード by メーカーズマーク』は、ついに審査結果発表の時を迎えた。
まずは、優秀賞2作品が発表される。先ほどまでの賑やかな雰囲気とは打って変わり、一気に静まり返った場内。出場者の6名も一様に緊張した表情を浮かべている。しばしの沈黙の後、司会者の口から『Amarantite(アマラント)』を創作した土田幸乃さんと、『Sunshine Maker's(サンシャイン メーカーズ)』を創作した大竹口和子さんの名前が読み上げられた。会場からは一斉に拍手が沸き起こり、緊張から解放された2人の表情には笑顔が戻った。
見事優秀賞を獲得した2人には、サントリー酒類株式会社代表取締役社長の小島孝氏から記念の盾と花束が、ロブ氏からは『ケンタッキー・ニューヨークカクテルの旅』のチケットと、副賞の賞金10万円が贈られた。

続いては、今年最高のカクテルに贈られるカクテルアワード2015の発表に移る。会場は先ほどにも増して、張り詰めた空気に覆われた。厳正なる審査の結果、栄えあるカクテルアワード2015に選ばれたのは、窪内那奈さんが創作した『Red Cattleya』。大歓声の中、ステージのスクリーンには嬉しさと驚きが入り混じったような、窪内さんの表情が映し出された。
応募総数1400作品の中から頂点を勝ち取った窪内さんには、記念の盾と花束、『ケンタッキー・ニューヨークカクテルの旅』のチケットに加え、副賞の賞金30万円が贈呈された。さらには『サントリー カクテル アンバサダー』に任命され、1年間カクテルの普及に努めることになる。

この名誉ある賞に輝いた感想を求められると「正直、受賞できるとは思ってなかったので、何も考えてなかったんですけど」とした上で、「本当にこのような素晴らしい大会に出場させていただいて、審査員の皆様、スタッフの皆様、会場の皆様、サントリー様、本当にありがとうございました。カクテルアワード2015を受賞できて本当に光栄に思っています」と感謝と喜びを語った。
プレゼンターを務めたロブ氏は「メーカーズマークチームのすべて、創設者を含めまして、このような素晴らしいカクテルを作っていただいたことを誇りに思います。またケンタッキーの蒸溜所でお会いできるのを楽しみにしています」とコメント。日本一に輝いたカクテルとバーテンダーに盛大な拍手が送られ、『2015 ビームサントリー ザ・カクテルアワード by メーカーズマーク』は、熱気と興奮に包まれたまま幕を下ろした。

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