BAR業態様 限定

2017年04月18日

第3回 大葉と梅干のクランベリー・スマッシュ・レシピ

 今回のクラシカル・カクテル「スマッシュ」の新提案は、2016年「サントリー ザ・カクテル アワード」の優勝者、いわば新チャンピオンから。「日本人しか思いつかない食材を考えた」と語る、岡山県倉敷市のバー「Dan Y Dwa(ダナドゥア)」のオーナー・バーテンダー松下知寛さんから提言される「スマッシュ」のレシピとは…。

日本人ならではの食材を提案したスマッシュ・カクテル

大葉と梅干のクランベリー・スマッシュ・レシピ

現代に蘇ったクラシカル・カクテル「スマッシュ」のレシピについて、松下さんは「『メーカーズマーク』の優しい柑橘系の香りを全面に出そうと考え、そこを大事にした」と語る。

実は取材前、2016年「サントリー ザ・カクテル アワード」優勝者への副賞として贈られた「ケンタッキー・ニューヨーク カクテルの旅」から帰国したばかりだった。アメリカ・ケンタッキー州では、「メーカーズマーク」、「ジムビーム」の蒸溜所を巡り、ニューヨークではトップ・バーテンダーたちから世界のカクテルの洗礼を受けて来た。

特に世界で活躍する日本人バーテンダーたちとの出会いは、今回のレシピに大きな影響を与えた。松下さんは「(スマッシュなので)様々なフルーツとハーブについて、『メーカーズマーク』との相性を試してみたのですが…」とその過程の苦悩を吐露。そんな中、やはり日本人ならではの食材を提案しようと考えた。

そこでフィーチャーしたのが、大葉と梅干。特に着目したのは「日本人しか思いつかない食材」でありながらも、日本全国、そして比較的、旬を気にせずとも、簡単に手に入る点。

そして、カクテルの色合い、「メーカーズマーク」と食材たちとの相性を考慮し、多種にわたりジュースを試した結果、クランベリー・ジュースに決定。シロップについても試行錯誤の末、もっとも癖のないプレーン・シロップに回帰した。

「梅干の量はこのレシピの鍵です」と語るだけに、やはりもっとも苦心した点。使用する紀州産南高梅は、日頃の食材の中でも「かなり」と形容して差し支えないほどの酸味を備え、梅独特の濃厚さも合わせ持つ。それだけにティースプーン2分の1ほどに抑え、カクテルとしての絶妙なバランスを見出した。

この「スマッシュ」を考案するにあたり、味見役を頼んだアルバイトの女の子が梅好きで「もっと梅干を入れてください」とせがまれ、少々困惑した…と言う裏話も披露してくれた。

そんな開発秘話もあってか、提案レシピは梅の爽やかさが広がる、女性にも優しいカクテルに仕上がっている。

今回の提案は「これからもやはり基本に忠実に、そして歴史もしっかり頭に入れつつ、新しいカクテルを追求していければと考えるきっかけになった」という松下さんの言葉に、「スマッシュ」の新しい可能性を感じた。


材料名
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A. メーカーズマーク 30ml
B. クランベリー・ジュース 30ml
C. プレーン・シロップ 10ml
D. 梅干し 1/2ティースプーン
E. 大葉 3枚
F. トニック・ウォーター 30ml
G. 小梅 1個

作り方
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1. シェイカーにA、B、Cを入れ、ステア
2. 上記にEを2枚とDを加え、スマッシュ
3. 大葉の香りが立って来たところですかさずシェイク
4. 上記を、氷を入れたロック・グラスに注ぐ
5. 上記にFを注ぎ、軽くステア
6. 上記にEを1枚とGを飾り付け完成

ダイニング&バー ダナドゥア

お店情報

住所 岡山県倉敷市鶴形1丁目2-28
TEL 086-421-3270
営業時間 18:00~02:00
定休日 不定休

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取材記者 たまさぶろ プロフィール

週刊誌、音楽雑誌編集者などを経て渡米。ニューヨーク大学などにてジャーナリズム、創作を学ぶ。ベルリッツやCNN本社など勤務後に帰国。『月刊プレイボーイ』、『男の隠れ家』などに寄稿し、BAR評論家に。著書に、女性バーテンダー讃歌『麗しきバーテンダーたち』、ニューヨークのBAR事情も交えたエッセイ『My Lost New York ~ BAR評論家がつづる九・一一前夜と現在(いま)』など。

著書

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