BAR業態様 限定

2017年05月25日

第4回 パイナップルとシナモンのスマッシュ・レシピ

 3回目となるクラシカル・カクテル「スマッシュ」の新提案には、「麗しきバーテンダー」が登場。2011年「サントリー ザ・カクテル アワード」のチャンピオン、池上雅子さんからの提案。東京・銀座「バー・シェイク」のバーテンダーが案内する「スマッシュ」のカクテルとは、果たして…。

オールド・ファッションドをイメージした旬のフルーツ・スマッシュ

パイナップルとシナモンのスマッシュ・レシピ

めくるめくフレッシュ・フルーツと「スマッシュ」の世界へいざなう一杯…池上さんの提案はそう評して差し支えないだろう。

新しくオリジナル・カクテルを生み出す際は、ネーミングから入る時、そしてレシピから入る時では、ひらめく「場所が違う」と池上さんは語る。ネーミングを考える時は、街を散歩したり、テレビを観ている時などのひらめきをメモし、そこから引き出す。今回のように「レシピありき」の場合は、店のカウンターに立ち、様々なリキュールを試しながら、美味しさを編み出すそうだ。

「『メーカーズマーク』との相性から、すぐにパイナップルという素材を思いつきました」と池上さん。英国・チャーチル首相の母が考案したという説もあるスタンダード・カクテル「オールド・ファッションド」をイメージし、そこからどこのバーにでもある旬のフルーツを選んだ。相性からオレンジをスマッシュすることも一瞬、頭をよぎったものの、「それではオールド・ファッションドに寄りすぎる」ので避けた。

モチーフにしたカクテルから、シナモンをマドラー代わりに使ってもらおうと決めた。ひとりでバーを訪れると時折、手持無沙汰なことがある。2人で足を運んでも、会話が途切れたり、相手が化粧室に立ったり…「そんな手持無沙汰な時に、このシナモン・スティックで、カクテルにシナモンの香りを移しながら、飲んでもらえたらと考えました」。飲み手の心情に寄り添う余裕もあるのが銀座のバーテンダーだ。

「『メーカーズマーク』のセミナーに参加した時、スパイシーな料理とのマリアージュが良かったので」とスパイシーさを加えるために、ブラックペッパーを振るユニークさも忘れない。

パイナップルを使用するだけに、少し甘めの味を想定してみるものの、「メーカーズマーク」が40mlほど入っているためキックが効いており、シナモンの香り、ビターズ、ブラックペッパーが、華やかさを演出。バランスの優れたフルーツ・カクテルに仕上がっている。

「ウイスキーが苦手な女性のお客様もいらっしゃるので、どうしても女性はウイスキー・ベースのカクテルを敬遠しがちなんです。こうしてパイナップルをスマッシュして使用することで、そんな方にも楽しんで頂けると思います」と麗しきバーテンダーならではの心遣いも感じさせた。

カクテルは、もちろん味も愉しみだが、見て愛でるのもその醍醐味のひとつ。「バーテンダーが(フルーツを)つぶす作業を見るのも『スマッシュ』をオーダーする際の楽しみだと思います」。シナモンにより、自身で味わいを変えることができるのも、またこの新提案の粋な点だ。

この一杯を飲み進めると、スマッシュされたフレッシュ・パイナップルがグラスの底に残る。飲み干した後、カクテルの美味を吸い込んだこのパイナップルを口に運ぶのも、またひとつの愉楽である。

材料名
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A. メーカーズマーク 40ml
B. レモン・ジュース 10ml
C. 自家製ジンジャー・シロップ 20ml
D. アンゴスチュラ・ビターズ 2ダッシュ
E. パイナップル 2切れ
F. シナモン・スティック 1本
G. ブラックペッパー ひとつまみ

作り方
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1. Eを刻み、ファッショングラスに入れ、スマッシュ
2. A、B、C、Dをシェイカーに入れ、シェイク
3. 氷を入れた1に、2を注ぐ
4. 3にFを添え、軽くステア
5. 4にGを振りつけ完成

Bar Shake (バー・シェイク)

お店情報

住所 東京都中央区銀座7-3-15 銀座西七会館 B1F
TEL 03-5568-1007
営業時間 18:00~3:00(月~金)
18:00~23:00(土)
定休日 日曜、祝日

Maker’s Mark ブランドブック 第4回

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取材記者 たまさぶろ プロフィール

週刊誌、音楽雑誌編集者などを経て渡米。ニューヨーク大学などにてジャーナリズム、創作を学ぶ。ベルリッツやCNN本社など勤務後に帰国。『月刊プレイボーイ』、『男の隠れ家』などに寄稿し、BAR評論家に。著書に、女性バーテンダー讃歌『麗しきバーテンダーたち』、ニューヨークのBAR事情も交えたエッセイ『My Lost New York ~ BAR評論家がつづる九・一一前夜と現在(いま)』など。

著書

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