第1回 松下知寛さんのレシピ「カクタスフラワー」
その年のカクテルの最高峰「カクテルアワード2016」を受賞し、「サントリー カクテル アンバサダー」に就任された松下知寛さん(岡山県:ダイニングバー ダナドゥア)が、スタンダードカクテルを中心にカクテル作りのポイントを伝授します。
カクタスフラワー
https://www.youtube.com/watch?v=5PvxhOm4PUU
「2016 ビームサントリー ザ・カクテルアワード」で最高賞である「カクテル アワード 2016」の栄冠に輝き、「サントリー カクテル アンバサダー」として活動している松下知寛さん。「テキーラをベースに使ったフルーティで爽やかな一杯」と語る受賞作品「カクタスフラワー」について、レシピの工夫や創作の経緯などを伺った。
「サボテンの花」を意味するカクテル名の由来を尋ねると、「最初に課題製品の1つのテキーラサウザブルーを使用しカクテルを創作しようと決めました。テキーラのふるさとであるメキシコっぽい名前がいいなあと思い、すぐにサボテン(カクタス)という言葉が思い浮かびました。ただ、それだとインパクトが弱いのでフラワーを付け足したのです」とのこと。そこからサボテンの花のことを詳しく調べ、数ある中から日本人に好まれる赤やピンク色の花に着目し、その色を基調としたカクテルにすることを決めたという。
そのため、材料には「ルジェ クレーム ド ストロベリー」を使用。南国らしい華やかな香りを添えるためにココナッツリキュール「マリブ」や、テキーラと相性のいい「オランジーナ」、メキシコ産のフレッシュライムを加えて、オリジナルカクテルの骨格を作っていった。メインとなるテキーラに「サウザブルー」を選んだ理由については「サウザブルーの熟成されていないクリアでフローラルな香りが、カクテルを作るにはすごく相性がいいと思いました」と説明してくれた。
ただし、「合わせるリキュールは、何組か試しましたね」と話すように、テキーラと相性のいい組み合わせを探す過程が最も苦労したという。それだけに「よしっ、これでOK!」というテイストが完成したときには、「嬉しさとホッとした気持ちが入り混じった達成感がありました」と心の内を明かしてくれた。
"日本一のカクテル"という称号を得た「カクタスフラワー」は、実際に松下さんのお店で提供されている。「お花の名前も付いて、色も鮮やかなロングカクテルですので、女性向きのカクテルになるのかなと思っていました」という想定の通り、お客様からの反応も好評で、「おいしい」という声が多く聞かれているそうだ。
カクテルの作り方
材料・分量
テキーラ サウザ ブルー |
30ml |
ルジェ クレーム ド ストロベリー |
10ml |
マリブ |
10ml |
フレッシュライムジュース |
10ml |
オランジーナ |
適量 |
作り方
- オランジーナ以外をシェークして、氷を入れたグラスに注ぐ。
- オランジーナで満たし、軽くステアする。
お店情報
- 住所
- 岡山県倉敷市鶴形1丁目2-28
- TEL
- 086-421-3270
- 営業時間
- 18:00~02:00
- 定休日
- 不定休